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背中

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Canon EOS 7D Mark II + EF300mm F2.8L IS USM










久しぶりに会った友人が写真を撮っていないという。 
何故なのか理由を聞いたが、何を見ても綺麗に見えなくなってしまったとのこと。

ああ、そういうことか。。 自分にも身に覚えがあるので何となく分かった気がした。
関連しているかどうか分からないが、先日、桜を撮っているときにこんな出来事があった。

見知らぬおかあさん:「こんなところで撮ってないで、あっちの木の方が花も満開で綺麗だよ」

時間にしてどのくらいだろう。多分4、50分くらいだろうか。
ずっと同じ位置で延々同じものを撮り終えてちょっと一服・・というときにかけられた一言。

自分:「ええ、わかってます。でも、写真にするとこっちの方が素晴らしいんですよ」

そういってカメラのモニターを見せる。

見知らぬおかあさん:「へぇ~、こんな殺風景な場所なのに写真に撮るとこんな風に見えるんだね~」

こういったことが個人的には写真の素晴らしさだと思っている。
肉眼ではあまり良くなくても、写真にすることによって浮かび上がってくる世界。
これがあるから写真を続けているといってもいい。目の前にあるものをただなんとなく撮るだけだったらもうとっくにやめている。
それに同じ場所で何十分も撮っていられない(笑)

だけど、友人の“病”はこれを求めすぎて発症してしまったものだと思う。
あまりにも写真にとって最良にすることを考えすぎて、本来の純粋に綺麗とか素晴らしいということが分からなくなってしまっているのではないか。
自分もそういう経験があった。いや、過去形にしているけど、実は現在進行形なのかもしれない。

何を撮っても気に入らない。

そんな時期があったように感じる。でもそれは何だか損しているような気がして。
他人が綺麗だと言っている場所も撮ってみればいいじゃないかって。
もしかしたら新しい発見があるかもしれない。
何でも試してみることって結構楽しいのかもしれないです。



 by Sunny×Sunny| by brian_h | 2015-04-28 20:14 | Uma-snaP
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